長崎県内漁業被害37億円 台風9、10号

 長崎県は18日、台風9、10号による県内の漁業被害額について、15日時点で約950件、約37億円に上ることを明らかにした。
 県議会一般質問で、石本政弘議員(自民・県民会議)に、斎藤晃水産部長が答えた。
 県漁政課によると、主な被害は浮桟橋や連絡橋が破損するなど漁港施設関連が138件で約28億7千万円を占めた。いけすの破損など養殖業が29件で約3億8千円。漁協施設が402件で1億2千万円だった。
 このほか漁船が流されたり、漁具が破損したりするなどの被害を確認。現在も調査中で、金額と件数は増える見込み。斎藤部長は「被災した漁業者へは、国や県の支援制度の活用を促していく」と述べた。

 


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