どっちが高い!? エルグランドのリセールバリューをアルファードと比較!

あの時、超流行ったクルマって今一体いくらの値打ちがあるんだろう? なんてオーナーじゃなくとも気になるモノ。この企画はテレビでよくある“あの人は今”のクルマ版的な感じで昔流行ったクルマの“今”(買取相場)をお届け。今回は、間も無くビッグマイナーチェンジを実施する日産 エルグランドだ。

日産 エルグランド

高級ミニバンのパイオニアだったのに……

ミニバンの王者といっても過言ではないまでに成長したアルファード

ファミリーから政財界の面々までもが愛用するようになったミニバン。とくにアルファードやヴェルファイアといったプレミアムミニバン市場は、この2台の独壇場といっても過言ではないほどだ。

ハイエースやキャラバンといって商用車ベースのモデルが多かった時代に、高級というエッセンスを加え一躍大ヒットした初代エルグランド

だが、この市場を開拓したのは先に挙げた2台ではなく、日産が1997年に世に送り出したエルグランドが始まりであった。

2008年の登場以来、何度かマイナーチェンジを実施しているが、設計の古さゆえ、ライバルにかなり距離を取られている

現行モデルは2008年にデビューとかなりのベテラン選手のため当然設計も古く、今や当たり前の機能となりつつある先進安全装備などの面においてもライバルに大きくリードを許しているという状況だ。ところが、エルグランドはここに来てマイナーチェンジを行うというから驚きだ。正直、もうフルモデルチェンジをしても良さそうなのだが……。

そこで、今回は現行エルグランドの下取り相場をみていきたい。現行モデルといっても優に12年も経っているため、2014年に実施したビッグマイチェン以降のモデルにフォーカスする。

アルヴェルに一歩及ばず! 残価率は5割……

よりリアルな情報をお届けすべく、走行距離5〜10万キロの個体に絞って見ていこう。

まずもっとも高値で取引されているのは250ハイウェイスターSで2015年式の走行距離4〜5万キロの個体であれば、190〜200万円の値がついている。

新車当時の価格が約369万円だったことから、現在でも約54%のリセールバリュー(残価)が残っている計算だ。

ちなみにベースグレードの250XGを同条件で見ると、100〜110万円程度とやはりハイウェイスターの方は買取の面でも有利なようだ。ちなみにこちらの新車価格は321万円で、残価率は約34%。

さらに10万キロ以上の過走行車両の値段もご紹介しよう。2014年式のハイウェイスターSで、走行距離15〜17万キロであれば70〜80万円程度となる。

大きくは変わらない変わらないものの、グリルなどの加飾を変更している

登場から今年で12年の現行エルグランドだが、乗り換えを検討しているオーナーの方も多いハズ。ぜひ、参考にしてほしい。

先に述べた通り、エルグランドのライバルはアルファード/ヴェルファイアだ。ただ、同条件(走行5~10万キロ、2016年式)のアルファードなら、およそ65%の買取り相場が得られる(2020年7月23日現在の調査結果)。

新車のみならず、下取り市場においてもライバルとは大きな差があるコトが今回判明してしまった。いち早くフルモデルチェンジを実行し、かつてのような輝きを取り戻してもらいたいものだ。

【筆者:MOTA編集部 木村剛大】

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