【新型コロナ】イベント制限緩和、ハマスタの試合で実証実験へ 政府が方針

コロナ対策を協議する政府の対策分科会=15日午前、内閣府

 政府は15日、横浜スタジアムで行われるプロ野球の試合で最新技術を活用し、新型コロナウイルス感染症対策の実証実験を行う方針を明らかにした。イベント開催制限緩和の判断材料につなげる狙い。同日の政府の対策分科会で専門家の了承を得られれば、10月30日から11月1日の3日間の横浜ベイスタ-ズ主催試合で実施する。県や横浜市、ディ-・エヌ・エ-なども参加する見通し。

 15日午前の対策分科会で、コロナ対策を担当する西村康稔経済再生担当相が明らかにした。高精細カメラやビ-コンなど最新技術を活用し、観戦時やその前後の観客の動きなどを把握。ス-パ-コンピュ-タ-「富岳」でシミュレ-ションした結果と組み合わせて検証するという。検証結果は開催基準やガイドラインの見直しに役立てる。

 政府は大規模イベントの開催制限について、プロ野球やサッカ-Jリ-グなど収容人数が1万人を超える会場では50%までを上限としている。西村氏は「観客の間でクラスタ-(感染者集団)の発生の報告は寄せられていない。収容率を80%程度まで確保する技術実証に取り組みたい」と述べた。

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