「南京大虐殺」表記を修正すべき 長崎原爆資料館へ市民団体訴え

展示内容の修正を求める要望書を手渡す渡邊代表(左)=長崎原爆資料館

 長崎市内の有志でつくる「長崎の原爆展示をただす市民の会」(渡邊正光代表)は16日、長崎原爆資料館(平野町)を訪れ、同館の常設展示で使用している「南京大虐殺」の表記の修正などを要望した。
 同会は1996年に設立。毎年、8月9日の平和祈念式典で長崎市長が読み上げる「平和宣言」などの見直しを求めている。
 要望書によると、中学歴史教科書には「大虐殺」と記述されていないとして、展示も合わせて修正すべきと訴えた。「日本が悪かったから原爆の使用はやむを得ないという原爆正当論を助長する」としている。
 渡邊代表から要望書を受け取った篠﨑桂子館長は「慎重に検討したい」と応えた。

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