美術家、岡本泰彰さんが地元で初個展 創作風景の披露も

舞台に設置された完成間近の縦1.8メートル、横6.3メートルの大作と岡本さん=西海市、大島文化ホール

 長崎県西海市在住の美術家、岡本泰彰さん(39)の地元初個展「岡本泰彰展 西の海で魚群と再会」が17日、同市大島町の大島文化ホールで始まった。魚介類や海中を独自の世界観で表現したアクリル画、油絵など二十数点を展示。25日まで。
 岡本さんは西海市出身。2001年から海外に拠点を移し、ロンドン、バルセロナ、ニューヨークなどで創作を続け、さまざまな技法を学んできた。昨年夏に帰国し、県展洋画部門で新鋭賞に選ばれた。
 大島文化ホールを全館使った展示。540席ある館内のホールには、舞台に縦1.8メートル、横6.3メートルの完成間近のアクリル画を展示。水中をイメージした効果音を流し、創作の様子を客席から見てもらう試みもある。
 「地元でも文化に触れる機会を」との岡本さんの呼び掛けに賛同した地元デザイナー、似顔絵画家、児童絵画教室、動植物園も出展し作品を展示。岡本さんは「地元の人の協力で、都会ではできない展示になった。地元の人に楽しんでほしい」と話した。

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