投打の主力の活躍でレイズが第7戦を制す 12年ぶりのリーグ優勝!

【アストロズ2-4レイズ】@ペトコ・パーク

レイズが3連勝したあとにアストロズが3連勝し、第7戦までもつれたアメリカン・リーグのリーグ優勝決定シリーズ。勝てばワールドシリーズ進出、負ければシーズン終了という運命の第7戦は、チャーリー・モートン、ランディ・アロサレーナという投打の主力選手がしっかり役割を果たしたレイズが4対2で勝利。2008年以来12年ぶり2度目となるリーグ優勝を成し遂げた。

アストロズに逆王手をかけられたレイズは、2017年リーグ優勝決定シリーズ第7戦、2017年ワールドシリーズ第7戦、2019年ワイルドカード・ゲームと「勝てばステージ突破、負ければ敗退」という試合で歴代最多の3勝をマークしているモートンに先発のマウンドを託した。モートンは大一番での勝負強さを遺憾なく発揮し、1回表二死から6回表一死まで打者14人連続凡退の快投を披露。6回表二死一・三塁の場面で2番手のニック・アンダーソンにマウンドを譲ったが、期待に応える素晴らしいピッチングを見せた。

モートンが快投を続けるなか、レイズはアストロズ先発のランス・マカラーズJr.に対し、1回裏一死一塁からアロサレーナの4号2ランで先制。アロサレーナはこの一発が今回のポストシーズンで7本目のアーチとなり、新人記録を更新した。2回裏にはマイク・ズニーノが左中間スタンドへ2号ソロを叩き込んで3点目。序盤からモートンを援護し、試合を優位に進めていった。

6回表二死一・三塁で登板したアンダーソンがマイケル・ブラントリーをセカンドゴロに打ち取ってピンチを切り抜けると、レイズは6回裏にアストロズ3番手のホゼ・ウルキディから無死一・二塁のチャンス。ここでジョーイ・ウェンドルがライトへのライナーを放って一死一・三塁となり、次打者ズニーノがセンターへの大飛球を打ち上げて犠飛で貴重な追加点を奪った。

アンダーソンは7回表に一死一・三塁のピンチを招いたものの、ユリ・グリエルをショートへの併殺打に打ち取って無失点。8回表にアンダーソンが再びピンチを招き、二死満塁から3番手のピート・フェアバンクスがカルロス・コレアにタイムリーを浴びて2点を返されたが、それ以上の得点は許さず、4対2で逃げ切った。

勝利投手は大一番で見事なピッチングを見せたモートン(2勝0敗)、敗戦投手はマカラーズJr.(0勝2敗)で、フェアバンクスが1セーブ目を記録。なお、3試合連続でベンチスタートとなったレイズの筒香嘉智は最後まで出場機会がなく、2試合に出場して5打数2安打(打率.400)という成績でリーグ優勝決定シリーズの戦いを終えた。

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