【バレーボール】待ちに待った初陣!新しい力が躍動し、快勝!/秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦代替大会 vs立正大学 

喜びを分かち合う選手たち

新型コロナウイルスの影響で中止となったリーグ戦。その代替としてグループ別での総当たり戦を行うことになった。実に10か月振りとなる公式戦は、今年3月に竣工した日吉記念館での開催となった。序盤こそ上手く攻撃が噛み合わず、競り合う展開が続いたが、降小雨(商2・慶應)、松本喜輝(環1・九州産業)らのサーブで流れを掴み、勝利を収めた。

2020年10月17日(土)

秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦代替大会

慶大×立正大

@慶大日吉記念館

慶大	セット	立正大
25	1	21
25	2	22
25	3	22
ポジション	背番号	名前(学部学年・出身校)
S	26	谷舜介(環3・徳島城東)
WS	23	小出捺暉(環3・駿台学園)
MB	9	降小雨(商2・慶應)
OP	2	松本喜輝(環1・九州産業)
WS	5	宮川郁真(総3・松本県ヶ丘)
MB	19	樫村大仁(環4・茨城高専)
Li	7	永田将吾(総3・高松)
途中出場	14	赤川拓(理4・横手)
〃	15	加藤靖丈(商3・慶應)
29	高倉真古都(商2・慶應)

ついに始まった第1セット。「入りは固かった」と宗雲監督が語ったように、序盤は上手く攻撃が噛み合わず、競り合う展開が続いた。中盤、降の強烈なサーブで相手を崩すと、慶大の武器でもある高いブロックが決まり、流れを掴むと、そこからは慶大のペースで試合を進め、第1セットを先取する。

新戦力として躍動したOP松本

続く第2セット。小出捺暉(環3・駿台学園)の相手のブロックをかわすスパイクなどで堅実に得点。相手のミスも重なり、10-5と大きくリードする。その後は、新戦力である1年松本が躍動。相手コートに突き刺すような鋭いスパイクで得点を重ねた。終盤、慶大のミスを含む6連続失点を喫する場面もみられたが、最後も松本が締め、このセットをものにした。

この試合サーブが光ったMB降とS谷

このままの勢いで取り切りたい第3セット。しかし、相手も慶大の攻撃に対応し始め、8-10とリードを許す展開に。その後も流れを掴めず17-19となった所で慶大がタイムアウトを取る。タイムアウト明け、降のサーブ、樫村大仁(環4・茨城高専)の強烈なクイックが決まり、21-19と逆転。最後は途中出場の加藤靖丈(商3・慶應)が力強いスパイクを叩き込み、ゲームセット。ストレートでの勝利となった。

副将としてチームを支える樫村

久しぶりの実戦、新チームとしては初戦であったが見事なバレーを展開した慶大。新型コロナウイルスの影響で、イレギュラーな形となった今シーズン。チームとしての目標はあくまでも「日本一」。全日本インカレ優勝だ。その目標に向かってまずは目の前の試合を。熱い思いを持った選手たちの活躍に期待したい。

(記事・写真:持丸嘉昭)

以下、コメント

宗雲健司監督

――今日の試合を振り返って

久しぶりだったので、入りは固かったですね。固かったけど、だんだん自分たちの調子が出てきて、それなりに練習に近い形でできたと思いますけど、得点源がサーブだけだったので、伸び代があるのかなと。降のサーブとか、松本のサーブで点差が開いただけなので、本当はもっとワンタッチ取って、展開できる能力があるので、期待してたんですけどね。あんまり見せられなかったですね。しかも、相手も3セット目に立ち直ったので、こっちがおたおたして。もっとできると思います。

――調整が難しかったと思いますが

やっぱりリーグ戦が中止になったというのが、四年生がね。うちだけじゃなくて衝撃だったと思うんですよね。だから四年生がもう一回気持ちを上げるのに、祝太郎がミーティングしっかりやって、練習もしっかりやってくれてますよ。

――新戦力の松本が活躍しました

今日は、要所で松本が決めてくれたのでね。頼もしいというか。連続失点をしないというかね。でも、松本のほかにも靖丈がいるので、その時の調子とか、今日多分靖丈使っても全然大丈夫だと思うので。とても起用する方としては悩むんだけど、こういう悩みを抱えられるのも嬉しいですね。たぶん靖丈はまた次出たときやってくれると思いますね。

――これからに向けて

目標はあくまでも、インカレ優勝すること。今インカレ出場権がないので、他力本願なんですけど、目標自体はインカレ優勝することであって、でもまだ完全に断たれたわけではないので。まず目の前の設定された試合を、これからも何かあって中断したりする可能性もあるんですけど、目の前に設定された試合をしっかりやるっていうのが、今学生は考えているので。あまり不確定要素に関しては考えないで、目の前に設定された試合をちゃんとやる。それだけです。

吉田祝太郎主将(政4・慶應)

――今日の試合をふりかえって

やはりみんな全体的に固かったんですけど、オポジットの善輝がとても素晴らしいパフォーマンスで。そこにチームが助けられたのかなと。たぶん善輝以外のみんなの感触は実力の6割7割、もうちょっとできたなって感じで。今日善輝が100%120%くらい出てたので、結果的にストレートで勝つことができました。

――コートの外からみたチームは

普段僕が中にいると、ちょっとピリッとするというか、怖いんで僕が。ちゃんとやらなきゃってなるんですけど、今日はそれがなくて、いい意味では伸び伸びやってたんですけど、ちょっと点差が。中盤終盤シーソーゲームになった時に押されてる雰囲気にみえましたね。

――去年からの変化

去年はマルキさん(マルキナシム=R1卒)と富澤さん(富澤太凱=R1卒)が入って、そこ2枚で攻撃を通そうって感じだったんですけど、今年は6人がオールマイティーで。オポジットは攻撃強いんですけど、みんな同じくらいバレーできるって感じなので。ちゃんと取るとこ取って、一言で言うと上手い系のチームになってます。分かりやすく所でいうと、レシーブが上がるようになりましたね。

――これからに向けて

とりあえず四年生で今年チームやってきて、どんな試合でも、どんな形であれ、試合として今年の成果っていうのが、出るように一試合一試合取り組んでいきたいと考えています。

樫村大仁副将(環4・茨城高専)

――今日の試合を振り返って

個人的に言うと、ディフェンスの面では自分達のいつも通りの形ができてて、やりやすかったです。攻撃がちょっと通らなかったのは、久しぶりの試合ってことでちょっとみんな固かったかなという印象です。ここから徐々にいい形になるんじゃないかなと思ってます。

――副将として初めての試合でしたが

やっぱり久しぶりっていうのもあるし、練習とは違うので。副将というより、まとめる側としてはいつもと違うなって所で、難しいし、いつも吉田がこういうことやってたんだなと思うと、戻ってきたときに僕もサポートしないといけないなという気持ちになりました。

――ご自身のプレーは

12月に手術をして、ちょうどコロナの自粛中開けに復帰して、今、復帰後3ヶ月なんですけど、その割には昔みたいなプレーができてて、個人的には調子はよかったなっていう印象です。でもミドルとしてみたときに、試合通して本数が少なかったので、今後どう増やしていけるかが、うちのチームの課題かなと思います。

――これからに向けて

難しいなかですけど、試合が来たときはしっかり勝ちを目指してやること。何ができるのかを考えつつ、頑張ります。

松本喜輝(環1・九州産業)

――今日の試合を振り返って

自分の調子がよくて、結構決まったんですけど、修正できるところはたくさんあるかなと思います。

――1年生としてコートに立って

自分ももうチームに入って半年以上経つので、馴染んできて、いい感じの雰囲気でできてるなと思います。

――今日のプレーに点数をつけるとしたら

70点くらいですね。まだ少しミスがあるので、そこをちょっと減らしていけたらなという所ですね。

――これからに向けて

しっかり今日以上のコンディション出せるように調整してやっていきたいと思います。

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