【聞かせて】 No.682「熊本 玲子さん・日本自費出版文化賞『エッセイ部門』で入選」 

 2019年4月に発行した「雑文集 日向の匂い」が、第23回日本自費出版文化賞(日本グラフィックサービス工業会主催)の「エッセイ部門」で入選した。

 2016年に発行した「夕方の匂い」に続く2作目。文芸同人誌「やまなみ」の第33号(2016年)から36号(2019年)に掲載した26編をまとめたもので、「やまなみの会の皆さんのお陰」と感謝している。

 「テレビを観たり、散歩をしたりしながら日常生活を主婦目線で綴った」というエッセイは、移ろいゆく季節や追憶、政治時評、夫婦の掛け合いなどが軽妙なタッチで描写されている。

 今後について「コロナ禍に際し、一日を“生存できる”ことのありがたさを知った。穏やかな性格の主人に見守られて伸び伸びと“育てられた”ことに感謝しながら生きてゆきたい」と話す。

 

【プロフィル】1947年広島県生まれ。山口市立白石小、附属山口中、山口高、山口女子短大(現山口県立大)卒。山口県庁秘書課に勤務し、結婚を機に退職。夫は熊本守雄山口県立大名誉教授、父親は哲学者で山口大2代学長を務めた故・田中晃名誉教授。「やまなみの会」会員。

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