YE DIGITAL、AI画像判定サービスオンプレミス版「MMEye Box」をリリース

大手製造業の工場では自動化が進み、検査工程に画像を利用している例も多く見られる。一方で、工業製品のように欠けや傷の有無などで明確に良否を判定できない、例えば食品製造業などでは、検査は人による目視検査に頼らざるを得ず工場の自動化が進んでいなかった。株式会社YE DIGITALが2018年11月より販売をしているクラウドサービスのAI画像判定「MMEye」は、クラウド上にデータを蓄積し、AIを用いて学習させることで判別モデルを作成する。そして、現場にあるGPU搭載のエッジPCに作成した判別モデルをダウンロードすることで、高速判別を可能とするAI画像判定サービスである。画像処理やAIの専門知識がなくても判別モデルを作成でき、かつ現場に実装できるコンポーネントまでセットで提供している。

判別モデル作成をクラウドで行うことで常に最新のAIエンジンを用いてモデル作成が行える一方で、社外にデータを持ち出せない企業には利用できなかったほか、様々な判別モデルを試す際にモデル作成回数に上限があるなど、多様なニーズに応えられなかった。そこでこのほど、クラウド利用が制限される環境等に向けて、判別モデル作成のAIエンジンをオンプレミスで提供する「MMEye Box」を販売した。MMEye Boxでは、AIエンジンの更新をサービスとして提供するので社内でクローズした環境にいながら最新のAIを使用できる。これにより、社外(クラウド)にデータを持ち出す必要なく、社内で判別モデル作成ができるほか、判別モデル作成に回数制限がなく、多様な視点で検証ができる。また、手軽に複数製品の検証が可能となり、製造業以外の対象物についても好きなだけトライできる。

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