いじめ最多2万8千件超 パソコン、携帯での中傷が急増

 神奈川県内の公立小中学校・高校・特別支援学校で2019年度のいじめ認知件数が2万8245件(前年度比3139件増)で過去最多を更新したことが22日、県教育委員会の問題行動・不登校等調査で分かった。中でもパソコンや携帯電話を使ったいじめが急増している実態も明らかになった。

 調査結果によると、校種別の内訳は小学校が約8割を占め2万2782件(2627件増)。中学校は5114件(453件増)、高校255件(25件増)、特別支援学校94件(34件増)だった。

 内容別(複数回答)では、「冷やかしやからかい、悪口など」(57.5%)が最も多く、「遊ぶふりしてたたかれるなど」(18.9%)、「仲間外れ、集団による無視」(12.0%)と続いた。

 「パソコンや携帯電話で誹謗(ひぼう)・中傷や嫌なことをされる」が955件に上り、16年度と比べ414件増加。特に小中学校での増加が目立ち、携帯電話の所有率上昇に伴い会員制交流サイト(SNS)を使ったいじめが増えているとみられる。

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