川崎市立虹ケ丘小学校(麻生区)で理科の実験中に児童12人が体調不良を訴えて救急搬送された事故で、市教育委員会は23日、アンモニアの試薬を希釈して使用しなかったことが原因と明らかにした。入院した児童5人はいずれも退院したという。
市教委によると、実験でアンモニア試薬を使用する際、本来は希釈するところ、誤って市販の濃度のまま使ったという。教諭2人が指導していたが、ともに気付かなかったとみられる。
事故は22日午後に発生。児童は「水溶液のなかま分け」の実験で、水、食塩水、アンモニア水などの水溶液をビーカーに取り分け、リトマス試験紙で性質を分ける実験をしていた。市教委は「研修を実施するなど再発防止に取り組んでいきたい」とコメントした。