国交省表明 新幹線長崎ルート整備方式  長崎県、JR九州と3者協議へ 

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 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備方式について国土交通省は23日、長崎県、JR九州と新たに3者協議の場を速やかに設置することを明らかにした。長崎県とJR九州は五つの整備方式を巡る国交省と佐賀県の「幅広い協議」の推移を見守ってきたが、3者協議ではフル規格で整備する場合の並行在来線の在り方など各整備方式の課題を整理する。
 佐賀県庁で同日あった3回目の「幅広い協議」の場で同省側が説明した。担当者は佐賀県からも懸念や課題を挙げてもらえば、3者協議で検討する意向を示した。
 これに対し同県の担当者は協議後の記者会見で「佐賀県内の問題なのでまずは佐賀県と向き合ってほしい。(3者が)頭越しにやりとりされるのは違和感がある」と不快感を示した。一方、長崎県の中村法道知事は今年8月の会見で佐賀県の山口祥義知事に会談を申し入れても「新たな提案がない」として断られたことを明らかにしている。
 23日の協議では同省がフル規格、ミニ新幹線、フリーゲージトレイン(軌間可変電車)、スーパー特急、対面乗り換えの5整備方式の各利点や課題などを提示した。フル規格について時間短縮や収支改善が大きく「整備効果が最も発揮される」としつつ、建設費や並行在来線の問題を指摘。佐賀県側は「莫大(ばくだい)な財政負担をして在来線の利便性を低下させるのか」と反発した。