コロナ禍で「1日1食の親子も」 鎌倉の社団法人 食品提供へ寄付呼び掛け

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フードパントリー事業について話す渡邊さん(左)=鎌倉市役所

 新型コロナウイルス感染症の影響で困窮する世帯に食の支援をするため、鎌倉市がふるさと納税を活用したガバメントクラウドファンディング(CF)を行っている。地元の一般社団法人「ふらっとカフェ鎌倉」と連携し、困っている世帯に無料で食品を渡す「フードパントリー事業」で助け合いの輪を広げようと、100万円を目標に寄付を呼び掛けている。

 ふらっとカフェ鎌倉は、誰もが交流できる場として「みんなの食堂」を運営し、困窮者支援なども行ってきた。

 しかし、新型コロナの影響で活動の範囲が狭まったこともあり、食品の寄付を募ってフードパントリーを実施。8月にひとり親家庭を対象に始めたところ、12件応募があった。代表の渡邊公子さん(77)は「1日1食の親子もいて、これは継続しなければと思った。利用者とのやりとりも生まれた。緩やかなつながりを持ちたい」と話す。

 市と連携するフードパントリーでは、生活困窮者らを対象に12月と来年3月の各1週間程度、市民や事業者らから集められた食材の無料配布会を行う。来場が難しい利用者には配達する。また12~3月の毎月1回程度、「みんなの食堂」でデリバリーやテークアウトなどによる食事提供も予定している。

 寄付金は、配達の経費やテークアウト用の容器購入などに活用する。市生活福祉課は「CFで支援を受け、より活動が広がるよう協力してほしい」。渡邊さんは「CFの後も、ずっと続く事業にしたいというのが一番の願い」と思いを込める。

 CFは11月15日まで。ホームページはhttps://www.furusato-tax.jp/gcf/1009