カーショウ力投でドジャースが第5戦を制す 32年ぶり世界一に王手

【ドジャース4-2レイズ】@グローブライフ・フィールド

両軍2勝ずつで迎えたワールドシリーズ第5戦は、先発のクレイトン・カーショウが6回途中5安打2失点の力投を見せたドジャースが4対2で勝利。対戦成績を3勝2敗とし、1988年以来32年ぶりの世界一に王手をかけた。敗れたレイズは先発のタイラー・グラスナウが2本塁打を浴びるなど5回6安打4失点と振るわず。ベンチスタートの筒香嘉智は8回裏に代打で登場し、平凡なレフトフライに倒れた。

前日の劇的な逆転サヨナラ勝ちの勢いを持ち込みたいレイズだったが、先行したのはドジャース。1回表先頭のムーキー・ベッツが二塁打で出塁すると、次打者コリー・シーガーのタイムリーであっという間に先制し、二死一・三塁からコディ・ベリンジャーのタイムリー内野安打の間に2点目を奪った。

2回表には先頭のジョク・ピーダーソンがセンター左へ1号ソロを叩き込み、1点を追加。カーショウは3回裏一死一塁からヤンディ・ディアスのタイムリー三塁打、次打者ランディ・アロサレーナのタイムリーで2点を失ったが、4回裏無死一・三塁のピンチはマニュエル・マーゴの本盗失敗もあって無失点で切り抜けた。

カーショウがピンチを切り抜けた直後の5回表、ドジャースは二死走者なしからマックス・マンシーに1号ソロが飛び出して4点目。カーショウは5回裏を三者凡退に抑え、6回裏も打者2人を打ち取って85球、被安打5、奪三振6、与四球2、失点2という内容で第1戦と同様に余力を残してマウンドを降りた。

6回裏二死から登板した2番手のダスティン・メイは、マーゴを空振り三振に仕留めてこの回を終えると、7回裏は三者凡退の好投。メイが8回裏一死一塁として降板したあと、3番手のビクトル・ゴンザレスは一死一・二塁とピンチを広げたが、後続を抑えてリードを守った。

2点リードの9回裏は4番手のブレイク・トライネンが登板し、走者を出しながらも無失点に抑えて試合終了。ドジャースが第5戦を制し、ワールドシリーズ制覇に王手をかけた。勝利投手はカーショウ(2勝0敗)、敗戦投手はグラスナウ(0勝2敗)。最後を締めくくったトライネンに1セーブ目が記録された。

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