2020年のF1はコロナ禍の影響を受けて、当初カレンダーに予定されていた多くのグランプリが中止に追い込まれたため、その代替え案として最近F1が開催されてこなかったヨーロッパのサーキットで、グランプリが行われるようになった。そんなサーキットを紹介していくこのコーナー。4回目はポルティマオに続いて、2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGPの舞台となるイタリア・イモラだ。
エミリア・ロマーニャ州にあるイモラは、州都ボローニャから34km南東にある人口約7万人の町だ。サーキットの正式名称は、『アウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ』。日本語に訳せば、「エンツォとディーノ・フェラーリのサーキット」ということになる。
イモラは1994年に、ローランド・ラッツェンバーガーとアイルトン・セナが事故死したサーキットとして、F1の歴史において悲しい1ページを刻んだ場所でもある。1997年には、セナが事故死したタンブレロ・コーナーの内側に、セナの銅像が設置された。
セナを尊敬するルイス・ハミルトン(メルセデス)にとっては、初めてのイモラでのF1となる。どんな走りを披露するのか、天国からセナもその走りを楽しみに見ていることだろう。