計測機器を一元管理 大規模工場向けシステム 九州テンが開発

「エース・ファシステーション」のメニュー画面(九州テン提供)

 無線通信機器の開発製造を手掛ける九州テン(本社福岡市、本店長崎県佐世保市)は、主に大規模工場で使用する計測機器を一元管理できるシステム「ACE.FaciStation(エース・ファシステーション)」を開発した。11月2日から販売する。
 電子機器の製造工場がメインターゲット。製造した電子機器が仕様・規格を満たしているか検査する計測機器が大量にある上、正確に計測できているかを確かめるため、定期的に点検する必要がある。システムを使えば、機器の情報を集約し管理業務の効率化が期待できる。
 ▽機器の購入日や点検記録、修理履歴の登録▽点検スケジュールの管理▽QRコードを利用した貸し出し記録の管理▽機器がある場所の把握-などが可能。同社が2015年に開発した医療機器管理システム「ACE.MediStation(エース・メディステーション)」をベースにした。
 同社は「工場や医療機関以外にも、管理が必要なあらゆる場面に応用できる。今後も『ACEシリーズ』として新たな製品を生み出し、社会に貢献していきたい」としている。

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