「乗りたくなるシニアカー」京都のEVベンチャーが開発

電気自動車(EV)の開発・販売を行うGLM株式会社(京都市)は、シニア世代向けモビリティのコンセプトモデルを発表した。「自動車から乗り換えたくなるモビリティ」をコンセプトに掲げる。

GLMは、EVの開発と販売を行う会社として2010年に発足した京都大学発のベンチャー。これまでにスポーツカータイプの国産EVなどを発表している。

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GLMは、乗用車からシニアカーへのシフトを促す上で一つの障壁となる「デザイン性の課題」に着目。活発で若々しいシニア世代が増え、シニアカーにもファッション性を重視し、デザイン面での向上を望む利用者が多く存在するという。今回のコンセプトモデルは「乗りたくなる」欲求を刺激するデザインをめざした。また、歩行者との共存を意識し、威圧感を与えないよう「球」をベースにしたデザインとなっている。

コンセプトカーはデザインの改良や機構の開発を経た上で、2022年中の市販化を目標に開発を進める方針だ。

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