V2の巨人原監督、選手ら称え「私もよく頑張った」 9度胴上げ「正々堂々と日本一に」

巨人・原辰徳監督【写真提供:読売巨人軍】

原監督にとっては12~14年以来の連覇で通算9度目V

■巨人 3-3 ヤクルト(30日・東京ドーム)

巨人が30日のヤクルト戦(東京ドーム)に延長10回の末3-3で引き分け、2年連続セ・リーグ38度目、1リーグ時代を含めると47度目の優勝を決めた。今季、セ・リーグではCSは行われないため、11月21日からパのCSを戦うソフトバンクと2位チームの勝者と日本シリーズに臨む。自身9度目のリーグ優勝となった原辰徳監督は「選手たち、コーチ、スタッフ、もっと言えば私もよく頑張った」と目を真っ赤にして語った。

この日まで5連敗だった巨人。3回に先取点を許したが、その裏2死二塁から4番・岡本がヤクルト先発・歳内の内角球を最後は左手一本で芸術的にさばき、逆転2ラン。その後、両軍とも点を取り合い、3-3で試合は延長戦へ。マジック対象の中日が敗れ、阪神が引き分けたため、巨人が10回表を無失点に抑えたところで引き分け以上となり優勝が決定。場内にアナウンスされ、ナインはベンチから出てファンの声援に応えた。

試合を終え、マウンド付近に集まったナイン。オレンジ色の手袋をつけて原辰徳監督を胴上げ。笑顔で9度宙を舞った指揮官は、優勝セレモニーでのインタビューで「いつもぎりぎりのところで僅差の勝負をして、今日は引き分けで決めましたが、この1年のペナントレースを象徴しているような試合だった」と強調した。

新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が3か月遅れた異例の今シーズン。「12球団のプロ野球選手、関係者がいいコンディションをつくり、チーム愛をもって戦ってこれた。まだ試合は残ってますが、ここまで戦ってきた野球選手は非常に誇りあると改めて敬意を評します」と感慨深げ。観客の動員上限も上がってきた中で「どんどんお客様も増えていくと思います。世の中も明るく、みんなでいい方向にいって、我々中心となって前に突き進みたい」と話した。

原監督は第一次政権の02年、07~09年、第二次政権の12~14年、そして第三次政権の19~20年で合計9度目のリーグV。本拠地・東京ドームで優勝の瞬間を迎えるのは2013年以来、7年ぶりとなった。向かうは日本シリーズ。「かなり選手にはムチをいれながら頑張らせてきた。少し疲れでて5連敗も迎えた。今日の優勝で疲れも半減し、英気を養う。来る日本シリーズにおいて、正々堂々と戦って日本一になる」と力強く意気込んだ。(Full-Count編集部)

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