「長崎ヴェルカ」誕生 プロバスケクラブ B3参入へ

大勢のファンが見守る中、クラブ名「長崎ヴェルカ」の発表があったイベント=長崎市、JR長崎駅かもめ広場

 通販大手ジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)のグループ会社、リージョナルクリエーション長崎(長崎市)は30日、長崎県を拠点に男子プロバスケットボールクラブを設立して、名称を「長崎ヴェルカ」に決めたと発表した。同日、長崎市のJR長崎駅かもめ広場をメイン会場にイベントが行われ、2021~22年シーズンのBリーグ3部(B3)参入に向けて機運を高めた。
 クラブ名は7月10日~8月31日に公募して2324通が集まった。設立準備を進めてきた同社が「長崎ジャブズ」「長崎ハレット」を含めた3案に絞り込み、10月14日までの約1カ月間で最終投票を実施。さまざまな人や文化を受け入れてきた長崎の「WELCOME」精神などにちなんだ「長崎ヴェルカ」が投票総数1万4882票の過半数を得た。
 イベントに出席した長崎ヴェルカの岩下英樹代表取締役社長は「多くのみなさんが関わって、この名前に出合えた。来年、最高のゲームでスタートすることをお約束するので、熱い声援をお願いしたい」とあいさつ。伊藤拓摩ゼネラルマネージャー(GM)が「日本一のチームを目指しましょう」と呼び掛けた。
 イベント後の報道陣の取材で、今後のチーム構成について伊藤GMは「大学生からBリーグまで全ての選手を対象に、才能ある選手を掘り出したい。B3からのスタートになるが、スタッフ陣もB1(1部)レベルの“そうきたか”と思われるものにしたい」と意欲を示した。
 21~22年シーズンのB3参入を目指しているのは、9月上旬に1次審査を通過した長崎、東京、千葉、山口の4クラブ。今後は11月締め切りの最終審査があり、来年5月までに結果が発表される予定。
 また、B3参入までの期間限定初期ファンクラブ「ヴェルカーズゼロ」への加入受け付けも開始。クラブエンブレムやユニホームデザインへの投票権のほか、プレミアムTシャツのプレゼント、限定割引など七つの特典が受けられる。詳しくは長崎ヴェルカの公式ホームページ(https://www.velca.jp)。

 


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