長崎市議会、核禁批准の意見書 「令和長崎」反対へ

 長崎市議会(40人)の全6会派の一つ、令和長崎(4人)は30日の議会運営委員会で、日本政府に核兵器禁止条約の早期批准を求める意見書提出を諮る11月2日の臨時会で反対する方針を示した。意見書は賛成多数で可決される見通し。
 27日の各派代表者会議では4会派が賛同。自民創生(9人)と令和長崎は、核廃絶への「アプローチが異なる」として政府が条約に不参加であることなどから、「検討する」としていた。
 30日の議会運営委で、自民創生の委員は「いろんな党の立場はあるが、長崎市の歴史や被爆地であることを踏まえ賛成する」と述べた。令和長崎の委員は「核廃絶を願うが、政府の考えに賛同する」として反対する考えを示した。ほかに一部議員が採決時に退席する意向を示している。
 長崎市議会は国連で条約が採択された2017年、早期批准を求める意見書を全会一致で可決した。広島市議会は今月27日、国会と政府に対し早期批准を求める意見書を全会一致で可決した。

© 株式会社長崎新聞社