トラブル停止の松浦2号機 11月中旬再開見通し 九州電力

 九州電力は30日、蒸気漏れの疑いで停止している松浦市志佐町の松浦発電所2号機(100万キロワット)について、11月中旬に運転を再開する見通しだと明らかにした。
 2号機は9月8日、蒸気漏れの疑いがあるとして運転を停止した。点検の結果、ボイラー内の管に穴が見つかり、損傷管の取り換えや類似場所の点検を実施。今後、復旧に向け試運転などをする。穴が開いた原因は調査中。
 また、九電の池辺和弘社長は30日開いた会見で、国が二酸化炭素(CO2)の排出量が多い非効率な石炭火力発電を2030年度までに段階的に休廃止する方針を示したことについて、「国が作るであろうルールに応じてやり方を考えたい。シミュレーションはしているが、会社として何か決める段階ではない」と述べるにとどめた。九電の県内の石炭火力は松浦発電所1号機(70万キロワット)と2号機。

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