ツインズが40歳の主砲・クルーズとの再契約に向けて交渉中

ツインズは自軍からフリーエージェントとなった40歳のスラッガー、ネルソン・クルーズとの再契約に向けて動き始めたようだ。「ミネアポリス・スター・トリビューン」のラベル・E・ニール三世によると、すでに新たな契約に向けた交渉が開始されているという。加入1年目の昨季は41本塁打、今季もリーグ5位タイの16本塁打を放ったスラッガーは、どんな契約を手にすることになるのだろうか。

マリナーズでプレーした4年間で平均41本塁打、104打点、OPS.908の好成績をマークしたクルーズは、2018年オフに1年契約+オプション1年でツインズに加入。2019年は打率.311、41本塁打、108打点、OPS1.031(=自己ベスト)、今季も打率.303、16本塁打、33打点、OPS.992の好成績をマークし、2019年が1400万ドル、今季が1200万ドルという年俸に見合う見事な働きを見せた。

クルーズは2014年以降の7シーズンで260本塁打を放っているが、これはマイク・トラウト(エンゼルス)の240本塁打、エドウィン・エンカーナシオン(ホワイトソックス)の229本塁打、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)の225本塁打、J・D・マルティネス(レッドソックス)の214本塁打などを上回るメジャー最多の数字である。

40歳になっても全く衰えを見せないクルーズの獲得に興味を示すチームはツインズ以外にも少なくないと見られるが、直近2シーズンで1度も守備に就いていないことを考えると、クルーズの市場はナショナル・リーグの指名打者制が来季も継続されるかという点に大きく左右されることになる。来季もナ・リーグで指名打者制が継続されるのであれば、争奪戦に加わるチームは増え、クルーズはより好条件の契約を得られるだろう。

ただし、ナ・リーグの指名打者制について最終的な決定がなされるのはオフシーズンの後半以降になると見られており、結局のところ、アメリカン・リーグのチームのみで争奪戦が行われることになりそうだ。

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