J・D・マルティネスはオプトアウトせず Rソックスに残留

レッドソックスの強打者、J・D・マルティネスはオプトアウト(契約破棄)の権利を行使せず、2022年シーズンまでレッドソックスの一員としてプレーすることが決定した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンが第一報を伝えた。2018年2月にレッドソックスと5年1億1000万ドルで契約したマルティネスは2年3875万ドル分の契約を残しており、2021年と2022年の年俸はいずれも1937万5000ドルとなっている。

レッドソックスとマルティネスの5年契約には、2年目終了時点の2019年オフと3年目終了時点の今オフにオプトアウトの条項が盛り込まれていた。しかし、マルティネスは2年連続でオプトアウトの権利を行使せず、レッドソックスにとどまることを選択。オプトアウトの意思がないことをシーズン終盤に示唆していたが、その通りの結果となった。

マルティネスは今季大不振に陥ったため、オプトアウトの権利を行使しないのは当然の判断と言える。昨季まで3年連続で打率3割、35本塁打、100打点、OPS.930をクリアしていたが、今季は54試合に出場して打率.213、7本塁打、27打点、OPS.680という大不振。試合中のビデオルームの使用が禁止され、映像を見て打撃を微調整することができなくなったことが不振の原因とも言われている。

契約の残り2年も1900万ドルを超える高額年俸となっており、レッドソックスとしてはマルティネスが復調できなければ大きな痛手となる。もしマルティネスが復調して以前の強打を取り戻せば、ラファエル・デバース、ザンダー・ボガーツ、アレックス・ベルドゥーゴらとともに形成する上位打線は他球団にとって大きな脅威となるだろう。

なお、レッドソックスはマーティン・ペレスの年俸625万ドルの来季オプションを行使しなかったことを発表。また、ジャッキー・ブラッドリーJr.に対してクオリファイング・オファーを提示しなかった。

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