全国高校選抜ソフトボール長崎県予選 男子 大村工V5

【男子決勝、島原工―大村工】4回表無死満塁のピンチを1点でしのぐなど、好救援した大村工の村本(右端)=とぎつ海と緑の運動公園

 ソフトボールの第39回全国高校選抜大会長崎県予選は10月31日、11月1日、西彼時津町のとぎつ海と緑の運動公園で行われ、男子は大村工が5年連続15度目の優勝を飾った。全国大会(来年3月26~29日・和歌山)の出場権を獲得した。
 決勝は大村工がタイブレーク八回の末、島原工に4-3で競り勝った。大村工は2-3の六回、北川の中越え二塁打を足掛かりに同点に追いつくと、タイブレーク八回1死満塁から、暴投で決勝点を挙げた。
 4年連続で1点差ゲームとなった決勝を制した大村工。序盤から持ち味の守備面で精彩を欠きながら、連覇を「5」に伸ばした。山口監督は「ミスや取りこぼしが多かったけど、最後まで辛抱はできたかな」と淡々と振り返った。
 初回に失策で先制点を奪われると、三回も1死二塁から、三盗への悪送球で追加点を許した。攻守で流れに乗れない中、踏ん張ったのは投手陣。四回無死満塁のピンチに、先発山本から代わった村本が1点で切り抜けると、その後は七回まで無失点の好投。八回にマウンドに戻った山本も打者3人で終わらせ、直後のサヨナラ勝ちにつなげた。
 次の舞台は8年前から県勢が無敗を続ける全国選抜大会。主将の北川は今大会の反省を込めて「技術面はもちろん“ノーミスで守る”という意識をチーム全体でつくっていく」と気を引き締め直していた。


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