波佐見焼 コーヒーフィルター発売 長崎県・東彼

FFGが開発支援したコーヒーメーカー専用セラミックフィルター「リ・フィル」(iBankマーケティング提供)

 波佐見焼のフィルターを卸販売しているモンドセラホールディングス(長崎県東彼波佐見町)は2日、コーヒーメーカー専用のセラミックフィルター「リ・フィル」を発売した。ふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)が昨年創設した本県事業者対象補助金の商品化第1号となり、FFGのクラウドファンディングを活用する。
 同補助金「長崎リブランディングファンド」は、FFGと旧十八銀行の経営統合を記念し、昨年11月から取り扱いを開始。総額1千万円で来年3月まで実施する。1社当たり費用の7割(上限50万円)を補助。商品パッケージの制作や広告宣伝、マーケティング戦略の立案などを支援する。
 モンドセラによると、企画したセラミックフィルターは紙フィルターが不要で、微細な数千個の穴でろ過し、簡単な手入れで半永久的に使えるのが特長。3800円。
 FFG傘下の十八親和銀行(長崎市)とiBankマーケティング(福岡市)が紹介した地域商社、西海クリエイティブカンパニー(西海市)がロゴデザインやカタログ、包装を制作。iBankが運営するクラウドファンディング「エンニチFUNDING」で販売を始めた。
 十八親和銀とiBankはこのほか11事業者をこの補助金制度で商品開発の支援中。iBankは「商品やサービスの“見せ方”を考えたい、改善したいシーンで活用してほしい」としている。

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