メッツがトレードでカブス・ダルビッシュの獲得を狙う?

スティーブ・コーエンが新オーナーとなったメッツは、今オフの移籍市場で積極的な戦力補強を展開することが予想されている。そんななか、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は、メッツがダルビッシュ有(カブス)の獲得に動く可能性に言及した。同記者によると、カブスは年俸総額の大幅削減を望んでおり、ダルビッシュがトレード要員となる可能性があるという。

コーエンは北米プロスポーツ史上最高額でメッツを買収し、多くの球団オーナーが新型コロナウイルスの影響による減収でコストカットを目指しているなか、最も裕福なオーナーとなった。シャーマンは「(コーエンにとって)移籍市場で優位な立場になるためにベストのタイミングだ」と述べ、今オフのメッツが大型補強を行う可能性について言及した。

今オフは年俸総額の削減を目指す球団が、例年よりも少ない対価で高額年俸選手の放出に動く可能性があると言われている。メッツはフランシスコ・リンドーア(インディアンス)の獲得を狙っていると見られるが、先発投手の補強も急務となっており、それを踏まえてシャーマンは「メッツがダルビッシュの獲得に動く可能性がある」と伝えている。

ダルビッシュは今後3年間で5900万ドル分の契約を残している。カブスは来季終了後にハビアー・バイエズ、クリス・ブライアント、アンソニー・リゾー、カイル・シュワーバーと主力野手が一斉にフリーエージェントとなるため、それに備えなければならない。

カブスがブライアントやシュワーバーの放出に動く可能性もあるが、メッツの補強ポイントには合致しない。シャーマンは「コーエンがダルビッシュと合わせてクレイグ・キンブレルも引き取ることを提案すれば、カブスはダルビッシュの放出を真剣に考える可能性がある」と具体的なトレード案にも言及した。

なお、シャーマンはメッツが獲得に動く可能性のある選手として、リンドーアとダルビッシュのほか、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)とノーラン・アレナード(ロッキーズ)の名前も挙げている。

© MLB Advanced Media, LP.