長崎大データ科学部 地球の健康に貢献 開設記念式典とシンポ

情報データ科学部の取り組みを紹介する西井学部長=長崎市、長崎大

 長崎大は2日、10番目の学部として今年4月に新設した情報データ科学部の開設記念式典とシンポジウムを長崎市文教町の同大で開いた。
 同学部は、工学部情報工学コースが母体で、情報科学とデータ科学を教育・研究する。定員は1学年110人で、開設に伴い教育学部の定員を60人、工学部の定員を50人減らした。教員は現在27人(教授10、准教授13、助教4)で32人まで増やす。
 式典はオンラインで配信し、会場には学生のほか、文部科学省の担当者や本県選出国会議員、中村法道知事らが出席した。河野茂学長は「新学部のミッションは高度情報社会ソサエティー5.0の実現」とあいさつ。中村知事は人口減少対策や産業活性化に向け、「さらに連携を深めながら関連施策の充実に力を入れたい」と述べた。
 西井龍映学部長が学部の概要を紹介。同大が目指すプラネタリーヘルス(地球の健康)の実現に向け、「情報データ科学部はSDGs(持続可能な開発目標)で貢献したい」と述べた。
 シンポジウムでは、統計数理研究所の椿広計所長らが統計科学の重要性などについて講演した。

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