もう行った?今年オープン♡古民家のパン屋「チェットベーカリー おもや」

2020年5月、札幌市豊平区月寒東にオープンした「チェットベーカリー おもや」。店名はご主人が好きなジャズミュージシャン「チェット・ベイカー」になぞってつけられたのだそうです。

パンを作っているのは、パン作り一筋25年の花田直彦さん。「北海道の材料にこだわって、本当においしくてやさしいパンを作りたい」という思いから独立を決意。しかし、資金面などの不安があり迷っていたところ、IT企業の役員でこの店のオーナーである弟の花田浩二さんに背中を押され、開業資金を出資してもらいお店を開きました。
「弟のためにもみなさんに喜ばれるパン屋を作っていきたい」と意気込む直彦さん。兄弟愛に胸が熱くなりますよね♪

一番人気は「高級食パン」!水分量の調整がやわらかくやさしいパンを作る秘訣に

チェットベーカリーのパンを語る上で外せないのが、全体の60%ぐらいを占める一番人気の「高級食パン」。平日は80本、土日は150本販売しても、夕方を待たずに完売してしまうこともあるという人気っぷり!
やわらかくやさしいパンができるよう、パンの水分量を通常の65%~70%よりも多い83%にし、耳までやわらかいパンに仕上げています。

パンを焼くオーブンにもこだわり、石を使って焼くことで遠赤外線効果が加わり、内側から火が入ってふんわりとした食感になるんですって!

生地の性質を知り尽くした直彦さんだからこそ考えられたアレンジ食パンもあります。

千歳の樋口ハスカップ農園でとれた産地直送のハスカップを使用した「ハスカップ ブレッド」は、ハスカップの鮮やかなピンク色が映える、他にはない珍しい食パン。産地直送の新鮮なパスカップは水分量が多く、水の量を減らしてハスカップの果汁で水分量を調整し、完成するまでには長い時間がかかったそうです。

北海道の食材にこだわりおいしいものを♪低温殺菌牛乳や発酵バターを使ったおいしいパン

バゲット以外の全てのパンに使われているのが、長沼町の「あいすの家」で使われている低温殺菌牛乳。
長沼町近郊の牛乳を68℃で30分、低温で殺菌することで、牛乳本来の甘さがよりひき立つんだそう。

水分量多めでしっとり食感の、北海道の良さを生かした商品を作るためにこの長時間低温で殺菌した良質な牛乳を特別に仕入れさせてもらって、パンを作る時に使用しているんですって!

この低温殺菌牛乳を使うきっかけとなったのも、弟の浩二さん。知人にこの牛乳を紹介され、牛乳のおいしさに感動し兄の直彦さんに勧めたのだとか。

そんな牛乳のあじわいと北海道が誇る食材のあじわいが見事にマッチしたのが「鹿の子豆パン」です。

北海道産の豆を食べ比べし、十勝産の5種類の豆(大納言小豆、大手亡豆、大正金時豆、小豆、青えんどう豆)を使用することに。
十勝産の豆のおいしさを最大限生かすために考えられたのがこの形状です。生地に豆を練り込まずに包むことにより、ダイレクトに豆の味わいが伝わってきます☆

また鹿の子豆パンには、隠し味に北海道産の発酵バターを入れています。
発酵バターは香りがよく、焼けた時にパンの底がカリカリに焼きあがるんですって!

「カラバトカリー」や「パティスリー フレール」も!人とのつながりから生まれたコラボメニュー

北海道の原料はおいしいので、良い食材や良い商品を作る方に声をかけ、そのお店の良さが生かされた商品を開発していきたい」と、直彦さんは話します。

そこで開発されたのが、札幌市南区にある「カラバトカリー」とのコラボ商品が「カラバトカリーバーガー」。直彦さんとは20年来の付き合いになるカラバトカリーの店主とともに商品を開発しました。

カラバトカリーバーガーは、野菜の水分のみで煮込む無水カレーがたっぷりと入ったカレーパン。
チーズをのせて、子どもでも食べやすいマイルドなあじわいに仕上げています。

こちらは「パティスリー フレール」の古田シェフが監修した秋の新商品「和栗のチェットモンブラン」。和栗のペーストの作り方を古田シェフに教わって作ったコラボ商品で、洋酒のきいたラムレーズンを加え、少しビターな大人の味に♡
カラバトカリーバーガー同様、幅広い年齢の人に愛されるよう工夫されています♪

「お店を作るにあたって多くの人に助けてもらった。支えてくれる人や応援してくれる人、多くの人とのつながりでできていると思います。その人たちの思いをパンに乗せて多くの人に届けていきたい」と、最後に直彦さんは話していました。

【チェットベーカリー おもや】
住所:札幌市豊平区月寒東2条19丁目20-50
電話番号:011-598-1182
営業時間:午前10時~午後6時(パンがなくなり次第終了)
定休日:水曜日(臨時休業あり)

(10月15日放送「みんテレ」より)

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