児童50人が職業体験 「おいしいよ」の気持ち込めて 佐世保・くっけん広場前

接客をする子どもたち=佐世保市、くっけん広場前

 佐世保市下京町のくっけん広場前で10月31日、子どもたちが職業体験をするイベント「四ケ町よんぶらキッズH.E.ART MARKET」が開かれ、同市立祇園小の児童50人が参加し楽しんだ。
 新型コロナウイルスの影響で学校行事などが中止になっていることから、児童の保護者、渕上一子さん(41)が企画し、市の「地域版子育てアイデア奨励金事業」として初めて実施。飲食店などを経営する同校の保護者に協力を呼び掛け、参加者を募った。
 同広場前に、佐世保バーガーや焼き菓子など6軒が出店し、児童らは興味がある店にそれぞれ参加。自分たちで考えて商品を陳列した後、大人に教わりながら客の呼び込みや接客、会計などに挑戦した。
 唐揚げ店で職業体験した6年の菊永結音さん(11)は「『おいしいよ』という気持ちを込めてお客さんに声を掛けた」と笑顔。商品を購入した同市名切町の主婦、小林美樹さん(41)は「みんな頑張っていて、こちらも元気が出た」とほほ笑んだ。
 渕上さんは「職業体験を通じて子どもたちと地域のつながりをつくることができてよかった」と話した。

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