出店予定者とトラブルになった「グルメンピック」に社長が関与、ワークリバティが破産

 (株)ワークリバティ(TSR企業コード:296929514、法人番号:3010701018031、品川区大井2-24-15、設立2006(平成18)年10月24日、資本金2300万円、矢野千城社長)は10月28日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には笠井直人弁護士(笠井総合法律事務所、中央区銀座3-11-18、電話03-3546-2033)が選任された。
 負債総額は1億904万円。

 人材派遣やグルメイベントの企画や運営なども手掛け、2016年3月期は売上高約4億5000万円をあげていた。
 しかし、矢野社長が知人らと共謀して主導したグルメイベント「グルメンピック」を企画した大東物産(株)(TSR企業コード:300183526、法人番号:5010001153808、中野区)が2017年2月20日、東京地裁より破産開始決定を受け、大東物産は出店料の返金を求める参加予定者とトラブルとなった。また、当社の元社員が大東物産の社長に就任し、トラブル発生後、同氏がテレビなどに出演、「100万円で社長に就任した」などと弁明していた。
 このようななか警視庁は、矢野社長がグルメンピックの運営に関与していたとして2017年6月5日、詐欺の容疑で逮捕。当社の信用も失墜し、事業を縮小し休眠状態になっていた。
 矢野社長は収監中だが、被害者から損害賠償など訴訟されており、法的措置を選択した。

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