川崎市内で無料融資相談 日本政策金融公庫

 日本政策金融公庫川崎支店が、9日から19日にかけて、川崎市内で無料の融資相談会「一日公庫」を開催する。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って資金繰りを心配する企業が絶えない中、担当者は「融資や感染対策、コロナ禍の下での新規事業など、さまざまな相談に対応したい」としている。

 全国での同公庫への融資申し込みは4~8月で約70万件。2018年の年間申し込みは約31万件で、5カ月で早くも倍以上に達している。リーマン・ショック後の09年も上回るという。県内では4~8月で約3万6千件で、川崎、横浜、相模原などの都市部を中心に申し込みの多い状態が続いている。

 同公庫では春以降、定期人事異動の凍結やOBの採用、相談の多い地域への応援職員の派遣などで相談増加に対応してきた。担当者は「今年の上半期は融資相談への対応だけで手いっぱいの状況があった。下半期は、感染防止のための設備投資や新規事業への運転資金など、今後の経営へのフォローアップも強化していきたい」と話している。

 相談会日程は、▽11月9日・川崎商工会議所中原支所▽10日・同麻生支所▽11日・同高津支所▽12日・同多摩支所▽16日・同幸支所▽18日・同宮前支所▽19日・同川崎支所-で、いずれも午前10時から午後4時までで、事前予約が必要。問い合わせ・予約は、同公庫川崎支店電話044(211)1236。

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