「プペルバス」がやってきた! 移動式の絵本展会場 長崎巡回

県内を巡回する「プペルバス」=大村市、ぷれり恵光保育園

 お笑い芸人で、絵本作家としても活躍する西野亮廣さんが手掛けた絵本「えんとつ町のプペル」に使われている絵約40点を並べた「プペルバス」の巡回が5日、長崎県内で始まった。19日まで各地を回る。初日は大村市内の子どもたちが楽しんだ。
 「えんとつ町のプペル」は煙突の煙で空が見えない町を舞台に、“ゴミ人間”プペルと少年ルビッチの友情を描いた物語。バスは、全国で開かれていた絵本展に足を運べない人のために、クラウドファンディングを通じて造られた“移動式の絵本展会場”。車内では同作品の各シーンが後方からライトアップされ、幻想的な世界が浮かび上がる。
 本県の巡回は、大村市で不登校の子どもたちの支援活動に取り組む中村晃子さん(47)が中心となり、実行委を立ち上げ実現した。同市のほか長崎や佐世保、島原各市などの保育園や小学校を回り、各地の商業施設などで一般公開する。
 初日は大村市東大村2丁目のぷれり恵光保育園を訪問。子どもたちはお気に入りの絵を指さしながら楽しんでいた。中村さんは「新型コロナウイルス禍の中、子どもも大人も顔を上げ笑顔になるきっかけになれば」と話した。
 絵本展の入場料は一般500円、18歳以下無料。事前予約もできる。開催場所など詳細は「ながさき夢星プロジェクト」のホームページに掲載。

ライトアップされた絵が並んだ「プペルバス」の車内

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