九州高校野球準決勝 大崎 エース坂本 熱投174球

【準決勝、明豊―大崎】12回を2失点で投げきった大崎のエース坂本=県営ビッグNスタジアム

 第147回九州地区高校野球大会第4日は5日、長崎市の県営ビッグNスタジアムで準決勝2試合が行われ、長崎第1代表の大崎は昨年優勝の明豊(大分)に延長十二回3-2でサヨナラ勝ちした。
 大崎のエース坂本が174球の熱投。明豊の強力打線を相手に12回2失点とビッグイニングをつくらせず、チームを決勝へ導いた。「ピンチで粘れた。テンポと制球の自分の強みをしっかり出そうと心がけた」と胸を張った。
 「相手のスイングが速かった」と振り返ったように、11安打を浴びながら、慌てなかった。1-1の七回は2死一、三塁から、3番打者を直球で遊ゴロに仕留めるなど流れを渡さない力投。延長に入って球威が落ち、十回にいったん勝ち越しを許したが「さらにテンポを上げて」後続を断った。
 清水監督も「こちらが期待していたレベルの投球」と納得のピッチング。今大会3試合、計28イニングを一人で投げ抜いてきた右腕は「甲子園は明豊クラスの打者ばかりだろうから、いい経験になった。切り替えて決勝も頑張りたい」と気を引き締め直していた。


© 株式会社長崎新聞社