Rソックス・コーラ監督の復帰が決定 2年契約+オプション2年

ロン・レネキーに代わる新監督探しを進めていたレッドソックスは日本時間11月7日、1年間の職務停止処分を終えたアレックス・コーラ前監督の復帰を発表した。契約期間は2022年までの2年間で、2023年と2024年の契約はいずれも球団側に選択権のあるオプションとなっている。レッドソックスは9人の候補者との面談を行ったあと、候補者を5人に絞り、さらにコーラとサム・フルドの2人が最終候補者となったことが報じられていた。

レッドソックスでチーフ・ベースボール・オフィサーを務めるチェイム・ブルームは、面談のプロセスのなかでフルドのデータ分析力にも魅力を感じていたという。しかし、最終的には2018年にレッドソックスをワールドシリーズ制覇へ導き、オーナーやフロントオフィス、コーチ陣や主力選手とも良好な関係を築いていたコーラにチームの指揮を託すことになった。

ブルームは「アレックスは自分の行いが間違っていたことを認識し、後悔している」と語り、コーラがアストロズでベンチコーチを務めていた2017年に不正なサイン盗みに関わっていたことを反省していることを強調。すべての候補者について真剣に検討したうえで「彼はレッドソックスや野球というゲームを愛している。だから、彼が二度目のチャンスを生かしてくれると信じている」と候補者のなかからコーラを選択した。

コーラは「この1年間、私はたくさんのことについて振り返り、評価をしてきた。このチームをもう一度率いることができることがどんなに幸運であるかは認識している」とコメント。「球界にいられなかったこと、家族や球団にネガティブな視線が向けられることはとてもつらかった。自分の行いが引き起こしたことを反省し、このチームやファンの皆様が誇りを持てるように一生懸命に努力したい」と意気込みを語った。

コーラはアストロズの不正なサイン盗みに関わっていたことが明らかになり、今年1月にレッドソックス監督を解任。その後、2020年ポストシーズンまでの職務停止処分を受けていた。すでにコーラの復帰を歓迎する声を上げている選手もおり、最下位に沈んだレッドソックスがコーラの下でどのように生まれ変わるか注目したい。

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