ブルージェイズ 左腕・レイと1年800万ドルで再契約

ブルージェイズは日本時間11月8日、フリーエージェントの左腕ロビー・レイと1年契約を結んだことを発表した。現在29歳のレイは今季途中にダイヤモンドバックスからブルージェイズへ移籍。防御率は移籍前の7点台から移籍後は4点台へ改善され、決して本調子とは言えなかったものの、来季につながるピッチングを見せていた。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、レイの年俸は800万ドル。来季は先発ローテーションの一角として完全復活が期待される。

レイのキャリアハイのシーズンはダイヤモンドバックス時代の2017年だ。この年は28試合に先発して162イニングを投げ、1完封を含む15勝5敗、防御率2.89、218奪三振の好成績をマーク。しかし、その後は2018年が防御率3.93、2019年が防御率4.34と年々成績が悪化し、今季は12試合(うち11先発)に登板して2勝5敗、防御率6.62に終わった。

奪三振率は2016年から5年連続で11以上をキープしているものの、ここ3シーズンは制球難が目立っており、2017年に3.94だった与四球率は2018年以降5.09→4.34→7.84と推移。カウントを悪くした結果、ストライクを取りに行ったボールを狙い打ちされるシーンも目立っており、昨季は自己ワーストの30本塁打、今季も51回2/3で13本ものアーチを浴びた。

今季の防御率が6点台だった投手に800万ドルの年俸を投じるのは決して安いとは言えず、この金額はブルージェイズがレイの能力を高く評価し、完全復活を期待していることの表れでもある。現時点ではレイは柳賢振(リュ・ヒョンジン)に次ぐ先発2番手という位置付けで、ロス・ストリップリング、ネイト・ピアソン、タナー・ロアークらと先発ローテーションを形成することが予想される。

ブルージェイズは年俸が安い選手が多いため、コロナ禍でも戦力補強に使える資金が比較的多いことが報じられている。来季さらなるステップアップを果たすために、今後も先発やブルペン、三塁手などの補強を模索することになりそうだ。

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