バスケ オンラインチャレンジ 石田(三重中)女子2冠 松園尚己記念財団企画

チームチャレンジで優勝した(左から)朝日、石田、清水=長崎市琴海南部体育館

 松園尚巳記念財団(松園和子理事長)はこのほど、中高生を対象に実施したオンラインでバスケットボールの技術を競うチャレンジ企画の優勝者などを発表した。三重中の石田京弥(NAGASAKI)が「チームチャレンジ」と「パーソナルチャレンジ」の女子2部門で“2冠”に輝いた。
 企画のタイトルは「TREASURE’20 ONLINE BASKET CHALLENGE CUP NAGASAKI」。コロナ禍で活躍の場を失った中高生に、自らのプレーを披露してもらおうと8、9月、長崎県出身者を対象に動画投稿を受け付けた。審査はWJBLのトヨタ自動車のコーチらが務め、同財団のホームページで結果を発表した。
 審査内容は(1)個人でボールハンドリング、ドリブル、シュートを組み合わせた課題のタイムを競う「パーソナルチャレンジ」(2)3人1組で制限時間内にシュートを決めた点数を競う「チームチャレンジ」(3)個人でボールを使った8秒間の自由なパフォーマンスで競う「ダンデライオンチャレンジ」の3種類。(1)に44人、(2)に29チーム、(3)に23人から投稿があった。
 女子2冠の石田は、来夏の東京五輪代表候補の永田萌絵(トヨタ自動車、佐世保市出身)が選んだ特別賞「MOE賞」も受賞。同じく五輪代表候補の田中大貴(A東京、雲仙市出身)が選んだ「DAIKI賞」は片山海王(静岡・藤枝明誠高)が受賞した。
 10月30日にYouTubeで配信された表彰動画では、審査員のコーチ陣が解説やアドバイスをしながら、上位入賞者やチームを紹介。トヨタ自動車の大神雄子コーチは「みなさんが何度も練習して発表してくれた。今後も“きっとうまくいく”と信じて突き進んでほしい」と締めくくった。

動画で結果発表する大神コーチ(右、YouTubeから)

◎チームチャレンジVの中3トリオ 競い合って技術向上

 女子の「チームチャレンジ」で優勝した石田、清水、朝日の3人は、全国U15選手権(ジュニアウインターカップ=来年1月・東京)に県代表として出場するクラブチーム「NAGASAKI」に所属。「パーソナルチャレンジ」も制した石田は「高校生にも勝ててうれしい」と充実した笑みを浮かべた。
 全国大会に向けて個人練習に励む傍ら、3人で今回の企画に挑戦。「チーム」はシューターの朝日が外角、石田と清水が内角からシュートを狙って得点を伸ばした。「パーソナル」は競い合いながら速い動作を追求。これが石田の好タイムにつながった。
 チャレンジを楽しみながら繰り返したことで、ボールの扱いやシュート力が向上したという3人。NAGASAKIの主将を務める朝日は「もっとシュートが入るようになって、高校でも通用する選手になりたい」と意欲を見せていた。

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