長崎市初開催「新幹線絵画コンクール」 藤原君が最優秀賞

最優秀賞に輝いた藤原君の作品(長崎市提供)

 2022年秋の九州新幹線長崎ルート暫定開業への機運を高めようと、長崎市が初めて開いた「新幹線絵画コンクール」の表彰式が5日、市役所であり、導入する新幹線の列車名にちなんだ最優秀賞「かもめ」に、市立伊良林小5年の藤原倫太朗君(10)が選ばれた。
 「新幹線とわたしたちの未来のまち」をテーマに7~9月に公募。市内の小学生から計271点の応募があり、最優秀賞1点、優秀賞7点が選ばれた。優秀賞の名称は「みずほ」「さくら」など、既存の新幹線の列車名にちなんだ。
 藤原君の作品は、稲佐山など長崎の夜景を背景に新幹線がさっそうと走る様子と、駅周辺のにぎわいを細部まで丁寧に描き込んだ力作。龍踊(じゃおどり)、港、路面電車、ちゃんぽんを提供する飲食店など、長崎らしさをふんだんに盛り込んだ。
 表彰式では田上富久市長が「新幹線は乗り心地が良くてスピードが速い。素晴らしい絵を描いてくれてうれしい」とあいさつし、入賞者に表彰状を手渡した。藤原君は「乗り物が大好き。新幹線に乗って、たくさんの観光客に長崎に来てほしい」と語った。
 応募作品の原画と縮小版を8日までJR長崎駅の旧改札前に展示する。

思い思いに新幹線を表現した藤原君(右から2人目)ら入賞者=長崎市役所

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