鷹が育成出身者だけで“6冠”達成 千賀が3冠&石川は2冠、周東は初盗塁王

ソフトバンク・柳田悠岐、千賀滉大、周東佑京、石川柊太(左上から時計回り)【写真:藤浦一都】

柳田の最多安打を含めるとソフトバンク勢は12部門中7部門で受賞

ソフトバンクは9日、本拠地PayPayドームで西武と今季最終戦を戦い、6-2で快勝した。この日でパ・リーグのレギュラーシーズンは全日程が終了。各個人タイトルが確定し、ソフトバンク勢は投打計12部門のうち7部門でタイトルを獲得。さらに、その内の6部門には育成出身の選手たちが名を連ねる結果となった。

この日、2点リードの4回から登板して3イニングを無失点に封じた石川柊太投手は今季11勝目をマーク。最終戦で千賀滉大投手、楽天の涌井秀章投手に並び、最多勝のタイトルを分け合う形に。石川はさらに最高勝率の座も守り抜き“2冠”に輝いた。

また、この日の3回に今季50盗塁目を決めた周東佑京内野手は、他の追随を許さず最多盗塁を獲得。育成出身の選手としては初の栄冠に輝いた。さらに、2017年に育成選手として加入したリバン・モイネロ投手は今季「勝利の方程式」を担って40ホールドポイントをマークし、自身初のタイトル獲得となった。

石川とともに最多勝を分け合った千賀滉大投手は最優秀防御率、最多奪三振の「3冠」を獲得。2017年に勝率1位、2019年には最多奪三振を育成出身選手として初めて獲得した“育成のパイオニア”は、また新たな称号を加えた。

また、柳田悠岐外野手が146安打で最多安打のタイトルを獲得し、打撃6部門中2部門、投手6部門中5部門をソフトバンク勢が占めて“7冠”を獲得し、育成出身選手だけで“6冠”という驚異的な活躍ぶりに。選手層の厚さで、3年ぶりのリーグ制覇を果たしたソフトバンク。その中心で、育成出身の選手たちがチームを支えた象徴的なシーズンとなった。(Full-Count編集部)

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