3密回避にも? 電動キックボード実証実験へ 利便性、安全性を検証 神奈川・藤沢

電動キックボードに試乗する鈴木恒夫藤沢市長=同市

 次世代のモビリティー(乗り物)として欧米を中心に利用が広がる電動キックボードの普及につなげようと、自転車レーンを走行する実証実験が今月24日から藤沢市内で始まる。道交法上は原動機付き自転車扱いだが、車道走行を義務付けた規制の緩和を見据えた特例措置の一環。新型コロナウイルスの影響が長期化する中、鉄道など公共交通の「3密」を回避する新たな移動手段として期待されており、学生に利用してもらい利便性や安全性を検証する。

 電動キックボードは、細長い台にハンドルと車輪が付き、片足で地面を蹴りながら走行するコンパクトで手軽な乗り物。特例対象となる車体は、最高速度20キロ未満、重さ40キロ以下。

 実証実験は、新技術の実用化へ向け特定地域で期間を区切って規制を緩和する国の「規制のサンドボックス」の一環で、同市のほか、東京都渋谷区、世田谷区、千葉県柏市などで来年3月末まで行われる。

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