ルイス・キャパルディ、エド・シーランを抜いて全英チャートの連続TOP10入り記録を更新

Photo: Universal Music Group

ルイス・キャパルディのデビュー・アルバム『Divinely Uninspired To A Hellish Extent』が、UKチャート史に新記録を刻んだ。2020年11月6日付の全英アルバム・チャートにおいて9位にランクインしたことにより、77週連続TOP10入りを達成し、チャート集計を行なっているオフィシャル・チャート・カンパニー(以下OCC)は、同アルバムが2018年8月にエド・シーランがアルバム『÷』で打ち立てたソロ・アーティストとしての最長連続TOP10記録(76週)を塗り替えたことを正式発表した。

2019年5月に全英チャート1位に初登場して以降、4週連続で首位をキープ、その後も6度の1位返り咲きを果たし(最後の1位記録は今年5月)、TOP10入りを維持していた同アルバムは、最新のチャート集計週の途中経過では、TOP10圏外からのスタートとなったが、その後週が進むにつれて巻き返しをはかりTOP10を死守した。

OCCのレポートによると、『Divinely Uninspired To A Hellish Extent』のイギリス国内での売り上げは、この夏に100万枚を突破し、現在は105万枚を超えているという。全英チャート史上、ルイスのアルバム連続TOP10記録を上回るアルバムは9作のみで、サウンドトラックを除外するとサイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)の『Bridge Over Troubled Water』が打ち立てた通算33週1位を含む92週連続TOP10入りが過去最長記録となっている。

ミュージック・ウィーク誌が報じるところによると、EMIのマネージング・ディレクター、クライヴ・カウリイはルイス・キャパルディの新記録樹立について次のように称えている。

「近年のアーティストが77週間もTOP10入りを維持することができるなんて誰が想像できたでしょうか? そんな画期的な記録を打ち立て、エド・シーランを抜いたことは涙が出るほど嬉しい偉業です。ルイスがいかに並外れた、ユニークなアーティストであるかは、いくら言葉があっても語り尽せません。彼の記録を上回るのはサイモン&ガーファンクルのみかと思いますが、彼らの時代を超越した素晴らしいレガシーには喜んで敗北を認めますし、この記録がどこまで続くかを見守っていくのは何よりの楽しみです。神がかっています」

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全英チャート連続TOP10入り記録上位作品

1. 映画『南太平洋』サウンドトラック(1949)
2. 映画『サウンド・オブ・ミュージック』サウンドトラック(1965)
3. 映画『王様と私』 サウンドトラック(1956)
4. テレビ番組『The Black and White Minstrel Show』サウンドトラック(1961)
5. ミュージカル・映画『マイ・フェア・レディ』 (1964)
6. サイモン&ガーファンクル『Bridge Over Troubled Water』(1970)
7. 映画『オクラホマ!』サウンドトラック(1955)
8. 映画『ウエスト・サイド物語』 (OST)
9. 映画『グレイテスト・ショーマン』サウンドトラック(2017)
10. ルイス・キャパルディ『Divinely Uninspired To A Hellish Extent』
11. エド・シーラン『÷(DIVIDE)』
12. エド・シーラン『X』

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