東急電鉄 2020系増備や3D式踏切障害物検知装置設置、目黒線8両化と相鉄直通線も継続

東急電鉄は、同社最新モデル2020系を継続導入。1975(昭和50)年に登場し、東急車輛製造で1991年まで製造された8500系の置き換えをすすめる。

総合車両製作所 横浜・新津でつくられる2020系は、動作状態や機器状態を常に監視できる大容量情報管理装置を採用。設備不具合などを無線通信により把握し、異常時の早期復旧につなげるほか、ビッグデータのリアルタイム蓄積でメンテナンス性向上や故障の未然防止につなげていく。

目黒線では8両編成化による輸送力増強にむけ、車庫整備などをすすめる。また8両編成化にともない追加する2両分ホームドアも整備していく。

東横線系統では日吉~羽沢横浜国大の間に約10kmの連絡線を設け、相鉄と東急の直通運転を行う相鉄・東急直通線の実現にむけて事業を継続。

日吉~新横浜(仮称)を東急新横浜線、新横浜(仮称)~西谷を相鉄新横浜線とし、2022年度下期開業をめざす。

これらの連絡線の整備で、神奈川県央部や横浜市西部と東京都心部が直結し、首都圏の広域的な鉄道ネットワークが形成され、東急線から新幹線 新横浜駅 へのアクセスも向上する。

東急電鉄は踏切でも対策を打つ。2013年度から踏切全体を広範囲に検知できる「3D式踏切障害物検知装置」の設置を継続。東急の3D式踏切障害物検知装置は2019年度時点で全135踏切中(世田谷線、こどもの国線をのぞく)83か所(61%)に設置済み。2020年度は12か所に設置していく。

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