自転車2台に相次いではねられ8歳男児重傷 2台ともとどまるも立ち去る 横浜

 横浜市南区の歩道で10月、小学3年の男子児童(8)が自転車2台に相次いではねられ、重傷を負う事故があったことが11日、神奈川県警南署への取材で分かった。2台の自転車は現場を立ち去っており、署はひき逃げ事件として調べている。

 署によると、事故は10月26日午後3時ごろ、同区吉野町5丁目の歩道で発生。下校途中だった同区に住む男児が歩道橋から歩道に出て、Uターンする形で歩き始めた直後、対向してきた自転車にはねられて転倒した。さらに後続の自転車にもはねられた。男児は右腕の骨を折る重傷。

 署によると、1台目の自転車には女性が乗っており、男児をはねた後に10秒ほど立ち止まったというが、そのまま立ち去った。2台目の自転車には男性が乗っており、いったん止まって「大丈夫かい」などと男児に声を掛けたものの、立ち去った。現場の歩道は幅約4メートルだが、歩道橋があるため通行可能な幅は約2メートル。帰宅した男児から話を聞いた母親が110番通報した。

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