10月倒産2件 負債総額7700万円 長崎県、前年並み

 帝国データバンク長崎支店は11日、10月の県内企業倒産概況(負債1千万円以上の法的整理)を発表した。件数は2件(前年同月比1件減)、負債総額は7700万円(同200万円増)とほぼ前年並みだった。
 同支店によると、新型コロナウイルス関連倒産の県内3例目(ホテル・レストラン向け食器などの販売事業者)が9月末に発生したが、法的整理に至っていない。今後の見通しについて同支店は「感染が再拡大する懸念もあり、収束まで長期化すれば、体力の乏しい中小零細企業を中心に幅広い業種で事業継続を断念する例が増える恐れもある」としている。
 2件はどちらも製造業で販売不振による破産だった。このうち1件は得意先からの受注減や材料費高騰により業績が悪化。もう1件は後継者も見つからず事業を譲渡した。

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