連続表彰台が11戦で途切れたホンダ、全車好成績を狙う「速さを確実に結果に繋げる」と田辺TD:F1トルコGPプレビュー

 11月13日から15日に2020年F1第14戦として開催されるトルコGPは、コロナ禍によるカレンダー変更により新たに加えられたグランプリだ。トルコのイスタンブール・パークでのレースは2011年以来となるが、ホンダとしては4回のレース経験がある。

 しかし現行パワーユニット(PU/エンジン)規則においては初めてのグランプリであるため、事前のシミュレーションと金曜のフリープラクティスが重要になる。

 前戦エミリア・ロマーニャGPで、レッドブル・ホンダ、アルファタウリ・ホンダの4台中、ホンダの入賞はダニール・クビアトの4位のみで、マックス・フェルスタッペンはタイヤバースト、ピエール・ガスリーはラジエタートラブルのため、リタイアを喫した。これによりホンダにとっては連続表彰台が11回で途切れる結果になった。ホンダはトルコGPのプレビューリリースのなかで「シーズン終盤に向けて巻き返しを期して、今回は4名のドライバー全員が好結果を残せるようにチャレンジを続けていきます」と述べている。

 ホンダF1テクニカルディレクター、田辺豊治氏は、ここ数戦、レッドブルもアルファタウリも速さを発揮できており、競争力ではいい流れができているため、それを確実に結果に繋げたいと語った。

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)

「今週末は、アジアと欧州の間にあたるトルコでのレース開催となります。レースが行われるイスタンブール・パークはイスタンブール郊外にあり、アップダウンがある地形の中に低速から高速まで様々なコーナーを配した近代的なサーキットです。また、前戦のイモラと同様に反時計回りであることも特徴の一つです」と田辺テクニカルディレクター。

「以前、このサーキットでは2005年から2011年までF1が開催されており、ホンダとしても2005年から2008年まで4回のレースに出場しています。今回は2011年以来の開催となり、現行ハイブリッドレギュレーションでの初走行となります」

「今年ここまでいくつかレースをしてきた現行レギュレーション下、初のサーキットと同じく、ここでも事前のシミュレーションと金曜のプラクティスセッションが大切になりますので、これまでの経験も踏まえた上で最適化を進めていきます」

「先日のイモラでのレース結果はリタイアなど残念な部分がありましたが、ここ数戦2つのチームともにマシンに速さが見られており、対他競争力という点ではいい流れができていると感じています」

「今週は気持ちを入れ替えて、速さを確実に結果に繋げていけるように準備をして臨みます」

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