段ボール収納の作り方は? メリット・デメリットと素材を活かした収納アイデアを紹介

購入した商品や引っ越し時の梱包材として使われる段ボールは、自宅の収納でも活躍します。DIYやアレンジ次第で、衣類ケースや新聞・雑誌用のラックなどに様変わりです。100均の材料を使って凝ったデザインに仕上げることも可能。捨てずにとっておいた梱包材や、スーパーなどで手に入れた段ボールを使って、インテリアに映える収納を目指しましょう。

収納方法に段ボールを使う【メリット】とは?

段ボールひとつあれば、特別な道具を用意せずとも簡単に収納ができます。雑貨ショップで収納ボックスをそろえるよりはずっとおトクな方法のため、手軽に道具をそろえたい方におすすめです。ここでは、段ボール収納のさまざまなメリットを紹介します。

段ボールは0円(無料)で手に入れることができる

段ボールは何といっても安価です。無料で入手できることも少なくありません。段ボールを無償で提供してくれるスーパーやホームセンターが多いほか、家電製品の梱包材や引っ越しで使った段ボールを再利用すればお金はかかりません。インテリアショップや生活雑貨の店で、おしゃれな収納ボックスを何個も手に入れようとすれば、無料というわけにはいかないでしょう。

デザインを工夫したいときは、100均の布カバーやリメイクシートを使うことで、おしゃれなチェストボックスに早変わりです。ちょっとした手間と費用を惜しまなければ、クオリティの高い収納ボックスが手に入ります。

購入しても安価なため経済的

段ボールは100円ショップでも手に入ります。手作りのおしゃれな既製品をお買い求めなら、専門店やクラフトショップで注文するのもいいでしょう。サイズやデザインにこだわりたいときや、インテリアに合う段ボールをお探しの場合は、足を伸ばして気に入った製品を探してみるのもいいかもしれません。

簡単にリメイク、アレンジができる

ハサミとテープさえあれば簡単にリメイク・アレンジが可能なところも、段ボール収納のメリットのひとつです。大きさや形、デザインも自由自在に決められます。知恵と工夫で便利な収納術を編み出してみましょう。DIYを楽しみつつ自分だけの収納ボックスを手に入れてください。

サイズが豊富で使用しないときは折りたたんで保管できる

何か使い道がありそうな段ボールはつい貯めたくなるものです。これが収納ケースなら置き場所に困ってしまいます。一方、折りたたんで保管できる段ボールであれば、ある程度かさばっても問題なし。大きめサイズのものでも例外ではありません。冷蔵庫やゴミ箱、棚などの設置場所に生まれた小さな隙間でさえ、収納場所にできます。そのうち段ボールが必要になりそうな場合は、折りたたんでとっておきましょう。

段ボールは軽くて丈夫な素材

段ボールは厚手の紙でできています。軽いうえに丈夫で、簡単に破れることはありません。2リットルのペットボトルが段ボール箱で運搬されているのを見ただけでも、その強度がわかります。段ボールで組み立てた椅子もあるほどです。多少重量のあるものを収納するときでも役立ちます。

取り換え・捨てるのが簡単で扱いやすい

収納用の段ボールが使えなくなったとしても、簡単に取り換えられます。自治体によって異なりますが、不要になれば燃えるゴミ、もしくは資源ゴミとして処分が可能です。貯めようと思えばいくらでも貯めておけて、ちょっとした工夫で収納アイテムにも転用できる、便利な道具といえます。

収納方法に段ボールを使う【デメリット】とは?

上記のようなメリットがある一方、段ボールを収納に使うことにはデメリットもあります。汚れや湿気などが気になる方は、別の収納方法を検討したほうがいいかもしれません。

再利用の段ボールは表面が汚れている可能性がある

梱包用の段ボールを収納ボックスとして再利用する場合、汚れに注意する必要があります。とくにスーパーなどでもらう段ボールは、何に使われたのかわからず、保管状況も不明です。そのような段ボールは商品として流通するものではないため、汚れや劣化があっても致し方ない部分があります。インテリアの調和に影響するほどの汚れであれば、無理に利用する必要もないでしょう。

湿気を吸いやすいため、カビや害虫が発生しやすい環境になる

段ボールの素材は湿気を吸いやすく、内部はカビが発生しやすい環境となります。カビ以外にもダニやゴキブリが好むため、十分な管理が必要です。管理が不十分だと害虫の繁殖を許す点に注意してください。保湿性・吸湿性の高い虫よけアイテムなどを活用して衛生的に使うよう心がけましょう。

段ボールに収納したものを外側から確認できない

収納物のなかには、中に何が入っているのかすぐに確認できるほうが安心なものもあります。段ボールの場合、外側からは中身が確認できないことがデメリットとなります。重要なものや緊急時のアイテムなどの収納には不向きかもしれません。段ボール収納は、中に入れるものをよく考えるのが大切です。

衣類、本の収納には不向きな素材

紙でできた段ボールは湿気に弱い素材です。洋服や本などの片付け場所として安易に使うと、カビ臭くなることも。どうしても段ボールしか収納できるものがない場合は、除湿剤などと合わせて保管しましょう。同時に、置き場所にも配慮が必要です。

段ボールを活用する収納で注意すべきポイント

段ボールは、素材の特徴からいくつかの難点があります。段ボールを活用する場合、次のポイントに注意してください。

風通しのいい場所やラックの高い位置に置く

湿気を遠ざけるために風通しのいい場所を選びましょう。押し入れの中や換気のできない場所は不向きです。また、ゴキブリやダニの住みかとなるのを防ぐために、ラックの高い位置に置くのがおすすめです。カビや害虫を寄せ付けない場所での保管が、安心できる収納の第一歩となります。

同じサイズを並べて統一感をだす

収納に使う段ボールはインテリアの一部となります。サイズが違って形もバラバラの段ボール箱をいくつも並べると、調和が崩れて雰囲気も台無しになります。なるべくおしゃれに整理するためにも、同じサイズの箱を配置するのがベストです。そのほうが統一感も出て、違和感なく部屋に溶け込みます。同じサイズが見つからない場合は、折りたたんだり切り取ってアレンジしたりして、統一感が出るように工夫しましょう。

野菜や果物が入っていた段ボールの再利用は要注意

段ボールであれば何でも収納に使えるわけではありません。注意したいのが、スーパーでもらう段ボールです。入れていたものが野菜や果物だった場合、虫や泥が付着していないとも限りません。とくに虫の卵は確認が困難です。収納用に使う段ボールはなるべくきれいな状態のものを選びましょう。大切なものをしまうときほど、そのあたりの配慮が必要となります。

押し入れや小屋の中に収納するときは定期的な交換を心がける

押し入れやクローゼット、小屋など、湿度の高い場所で収納するときは、定期的な換気が欠かせません。そのままだと湿気を吸い込み、カビ・害虫発生の原因となります。長くても半年に1回程度が交換の目安です。同じサイズのストックがあれば、必要なときすぐに交換できます。頃合いを見てストックを用意しておきましょう。

段ボールの中には除湿剤を入れておく対策も

湿度の低い場所に置いておく場合でも、段ボールの中に除湿剤を入れておくのをおすすめします。段ボールは通気性がいい素材とはいえ、油断するとすぐ不衛生な状態になることも。梅雨シーズンや初夏など、湿度が高くなりやすい時期はとくに厳密な管理が大切です。

置き場に困る段ボールはストッカーですっきりまとめて収納

tuntandayoさんのインスタグラムより

段ボールのストックが貯まったら、置き場に困るかもしれません。そんなときは、市販・通販で手に入るストッカーですっきりまとめましょう。生活雑貨ショップなどにはインテリアになじむ製品が多数あるため、いろいろな置き場に対応できます。ストッカーを活用して「見せる収納」を目指しましょう。

100均グッズで段ボールストッカーは作れる

サイズや形を自分好みにそろえたいなら、材料は100均で十分調達が可能です。必要なものは、ワイヤーネットと接続バンドのみ。ワイヤーネットをコの字型に組み立て、つなぎ目を接続バンドで留めるだけの簡単作業です。すべて100均でそろえられるため、安い製作費で済みます。不要になれば、すぐに解体して別の用途にチェンジするのも簡単です。手頃にストッカーを確保したい場合は、この方法を試してみてください。

また、スチール製チェストのパーツを活用する方法もおすすめです。段ボールを立て掛けやすいように工夫して組み立てるだけで済みます。8000円ほどで市販されているストッカーもありますが、100均だと1000円にも満たない額でそろえられます。

ブックスタンドを活用する方法も

mayuさんのインスタグラムより

100均で入手可能なブックスタンドを活用するといったシンプルな方法もおすすめ。家にある余りものを活用してもいいでしょう。小さくて目立たないブックスタンドはインテリアになじみやすく、使い勝手のいいアイテムです。ただし、大きな段ボール収納には向いていません。収納枚数も限りがあります。サイズも枚数もほどほどのときに使用するのがおすすめです。

段ボールをDIYして収納をおしゃれにリメイク、アレンジしよう

味気ない段ボール紙でも、ハンドメイドの工夫次第でおしゃれなデザインに仕上げることができます。何でもないボール紙がみるみる個性的な棚へと変身。そんな過程を実感できるのも、DIYならではの楽しみのひとつです。加工やリメイク、手作りの結果生まれた収納棚は、思い出も詰まった最高の品になるでしょう。

好きな紙、布、テープを使って見た目をおしゃれにアレンジ

切り貼り自由な段ボールは、紙や布、テープなど簡単な道具を使うだけでおしゃれな姿に変化します。リメイクシートを使えば、自分好みのデザインに仕上げることも可能です。ここでは、紙や布、テープを使ったアレンジ方法を紹介します。

紙を使ったアレンジ

hissanさんのインスタグラムより

無地の段ボールのままでは味気ない場合は、デザインペーパーを表面に貼ってデコレーションしてみましょう。デザインペーパーは海外製からブランドものまで幅広く、自分好みの柄も選びやすいのが大きなメリット。費用も数百円で手に入るためおトクです。おしゃれな紙袋をデザイン代わりに使用するアレンジもあります。処分してもかまわない紙袋があれば、段ボールを飾るデザインとして再利用してみてはいかがでしょうか。

布を使ったアレンジ

ktamagonetさんのインスタグラムより

布カバーにはいろいろな模様があります。チェック柄からかわいらしい花柄模様、キャラクターデザインをかたどったものまで、多様性に富んでいます。布カバーを被せるだけで彩りが加わり、インテリアにも映えるでしょう。アレンジの幅が広がる楽しみもあります。段ボールのサイズはカバーに合うよう自作するのがおすすめです。新聞ラックや雑誌ラック、ファイルケースなど、さまざまな収納ボックスとして利用できます。

テープやステッカーを使ったアレンジ

ガムテープやステッカーなども、表面を飾るアイテムとして利用できます。生活雑貨ショップなどで、好きな色のガムテープを選びましょう。インテリアに合う色選びを意識すると、調和が損なわれる心配はありません。

取っ手をつけて出し入れを楽にする工夫

フタ付きの段ボール収納ケースは、棚置きやクローゼット収納だと不便かもしれません。棚板に当たって取り出しにくくなるためです。見える側の棚面に取っ手をつけて引き出しにすると、出し入れも楽になります。ほとんどチェストと変わらない利便性が得られ、小物入れや衣類箱にもぴったりです。

同じ種類やサイズを並べるときはラベリングする

サイズや種類が同じ段ボールを並べる場合、どれに何が入っているのか見分けがつくようにすると、出し入れもスムーズです。方法は簡単で、中身を記載したラベルを貼るだけ。わざわざフタをとらなくても、ラベルを見ればすぐに中身を確認できます。自分だけでなく、家族の誰もがわかりやすくなるのもメリットです。

段ボール素材でおしゃれな収納ボックスになる

Mamiさんのインスタグラムより

DIYする時間がない場合は、段ボール素材の収納ボックスをダイソーやセリアなどの100円ショップで手に入れましょう。これらのお店で売っているのはフタ付きの製品が多く、子ども服入れや化粧品ケース、文房具入れなど、さまざまな用途に対応できます。インテリアのトーンに合うデザインを選べばおしゃれ感もアップ。整理整頓も楽しくなります。

段ボールは使い方、アレンジ次第でさまざまな収納の形に生まれ変わる

便利なアイテムである段ボールも、活かし方を誤るとしっくりこない収納になるかもしれません。どこに置いて、どんな使い方をするか。どのように管理すれば取り出しもスムーズになるか。これらに視点を置いてアレンジを考えることで、さまざまな収納の形に生まれ変わります。使い勝手だけでなく、見栄えもよくなります。ぜひこちらで紹介した収入アイデアを参考に、「きれいな整頓」を目指してください。

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