TOYOTA GAZOO Racing、2021年のダカールラリーに4台のハイラックスで参戦

 11月13日、TOYOTA GAZOO Racingは2021年1月3日からサウジアラビアで開催されるダカールラリー2021に、4台のトヨタ・ハイラックスで参戦すると発表した。2020年に続きナッサー・アル-アティヤー/マシュー・ボーメル組とジニール・ドゥビリエ/アレックス・ハロ組に加え、ヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組とシャミア・バリアワ/デニス・マーフィ組が加わる。

 チームはハイラックスで2012年からダカールラリーに参戦しており、近年はトップコンテンダーとして活躍する。2021年のダカールでは、経験豊富なスペシャリストとニューフェイスの組み合わせで参戦することになった。

 2020年に2位となったアル-アティヤー組は、10月に行われたダカールラリーの前哨戦のラリー・アンダルシアで優勝。4度目となるダカールラリー総合優勝を目指す。また、2012年からハイラックスでダカールに挑み、何度もチーム最上位フィニッシュを果たしているドゥビリエ組もダカールラリーの優勝候補だ。

 そして、南アフリカのラテガン組とバリアワ組が新たに参戦する。ラテガンは初のダカールラリー参戦で、南アフリカクロスカントリーシリーズ(SACCS)で2年連続のチャンピオンに輝いており、初挑戦のダカールラリーで可能な限りの経験を重ねることが目標だ。バリアワはダカールラリーの経験はあるが、TGRからは初参戦となる。

 またチームはダカールに向け、最新型のラリーレイド仕様のハイラックスで挑む。車両は南アフリカのキャラミ近郊に位置するチーム本拠地で開発された。四輪独立サスペンションを備えた四駆で、5リッター自然吸気V8エンジンをフロントミッドシップに搭載。2018年のデビュー以降、毎年大幅に改良が加えられている。

「2021年のダカールラリーに向けて、期待に胸が高まっているよ。今年は新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりにより、多くのモータースポーツイベントが影響を受けただけになおさらだ」とチーム代表のグリン・ホールはコメントした。

「今のところ、ダカールラリーは予定どおり新年早々の開催へ向けて進んでおり、この素晴らしいイベントに南アフリカで開発されたハイラックスで挑めるのは最高の気分だよ」

2021年のダカールラリーに挑むレッドブルカラーのトヨタ・ハイラックス
砂漠でのテストを行うトヨタ・ハイラックス

© 株式会社三栄