県、記録公文書作成せず コロナ重要方針案決定過程

 新型コロナウイルス第1、2波の県の対応を巡り、休業要請や外出自粛を求める圏域ごとの感染状況区分引き上げなど対策本部会議で決定した重要方針について、提案に至る検討過程の記録を作成せず、公文書として保存していないことが14日、分かった。県は「業務に忙殺され記録を残す余裕はなかった」と釈明するが、将来の感染症対策の教訓とするために、知事の判断の根拠となった意思決定過程を検証できない恐れがある。

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