立憲民主党への合流を巡り党分裂が確定的となった社民党。残留方針を表明している福島瑞穂党首が代表を務める神奈川県連合の幹部は「神奈川は今までと変わらず社民党の旗を守っていく」と述べ、次期衆院選での党勢拡大に意欲を示した。
衆院神奈川15区の公認候補に内定している佐々木克己氏は大会の質疑で、吉田忠智幹事長に解散総選挙の準備不足を指摘。「立民への合流を選択する方には早急な離党をお願いしたい。そうでなければ社民党の総選挙勝利を得ることはできない」と声を張り上げた。
吉田氏の解任動議に名を連ねた県連合幹事長の金子豊貴男相模原市議は、神奈川新聞社の取材に「立民が強い所、弱い所と各県の温度差が分裂という結果を招いた」と言及。「神奈川は引き続き福島党首を支える」と力を込めた。
大会会場では党川崎市連合のメンバーが「護憲の党を守ろう」と記したビラを配るなど、県内の党員らが立民との合流反対を訴えた。