普賢岳噴火「30年写真展」 見て知って 災害記念館で

普賢岳から噴煙が上がる様子などを撮影した写真が並ぶ会場=島原市、雲仙岳災害記念館

 1990年11月、198年ぶりに雲仙・普賢岳が噴煙を上げて17日で30年となるのを前に、噴火当日前後の様子を収めた写真などを展示する「噴火から30年写真展」が15日、長崎県島原市平成町の雲仙岳災害記念館で始まった。12月15日まで。
 44人の犠牲者を出し、終息宣言まで約5年半に及んだ噴火災害の継承を目的に同記念館が開催した。
 火口から噴き出す火山ガスや周辺の木に付いた火山灰の写真など、島原市や市民が提供した24点が並ぶ。同市や南島原市深江町、当時の普賢神社といったそれぞれの場所で撮影した噴煙を見比べることもできる。
 同館の東山陽次学芸員(31)は「噴火を知らない若い世代に当時の写真を見てほしい。防災意識を高めるきっかけになれば」と来場を呼び掛けた。

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