BSC導入で経営の質向上 亀山電機・北口会長講演

BSCの取り組みについて講演する北口会長=佐世保市、県立大佐世保校

 制御システム開発などを手掛ける亀山電機(長崎市)の北口功幸会長は14日、佐世保市川下町の長崎県立大佐世保校で開かれた日本管理会計学会フォーラムで講演し、将来像を設定して経営の質を高めるバランススコアカード(BSC)の取り組みを紹介した。
 BSCは「財務」「顧客」「業務プロセス」「人材教育」の視点から戦略を立て、会社と社員が目標の達成を目指す経営管理方法。リーマン・ショックを契機に経営を見つめ直した北口会長は、2016年から県立大にBSCの研究を委託。同大の提言を受け組織力などを強化してきた。
 北口会長はBSCの導入で経営の実務や管理などを「点ではなく線で理解できた」と説明。新型コロナウイルスの影響で経済の先行きが不透明となる中、「人材育成からの実行が不可欠だと再認識した」と強調した。学会には九州や関東などの大学教授ら約60人が出席した。

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